日本酒のこと

国名を冠された醸造酒

ビール、ウイスキー、ワインに焼酎、お酒にも色々ありますが、その中でも『日本酒』というネーミング、とても不思議だと思いませんか? 数あるお酒の中で、なぜ『日本酒』だけは”日本”という国の名が冠されているのでしょう。

答えはいたって簡単です。昔の日本には、米から造られた醸造酒である「日本酒」以外にお酒はなく、酒といえば日本酒だけだったのです。そのため日本酒という言葉自体もなく、呼ばれるようになったのは明治以降に外国との貿易する上で名称が必要となり急遽つけられたといわれています。

 

 

 

日本酒は今が一番美味しい時代

日本酒は今、歴史が始まって以来、最も美味しい時代と言われています。品種改良による日本酒造りに適した米の開発や精米技術の向上。様々なタイプの酒質を生む酵母の発見に醸造や貯蔵施設の改善など、昔に比べ美味しいお酒を造り出す環境は飛躍的に向上しました。

しかしながら、消費量そのものは1970(昭和50)年の167.5万klをピークに、2014年には55.7万klと3分の1まで消費量(国税庁統計)が落ち込んでいます。その間に「地酒」や「淡麗辛口」、それに「吟醸酒」や「純米酒」といった、ブームと呼ばれる流れが何度かありましたが、消費量そのものを反転させるまでの勢いにはなりませんでした。そればかりか、消費量そのもので、アルコール度数の高い焼酎類に追い越され、大きく水をあけられています。

しかし、日本酒の将来は決して暗いものではありません。現在、日本酒業界では、消費拡大のための活路を海外へ求め輸出に力を入れています。パリの三ツ星レストランで日本酒がワインリストに掲載されたり、世界的な和食ブームの影響もあって輸出量を急激に伸ばしています。平成25年の日本酒(清酒)の輸出額は合計で105億2400万円。平成15年の輸出量39億円と比べても約2.7倍になります。世界ブランドとなったウイスキーでさえ約40億円ですから、海外では日本酒の方が着実に浸透しているといえます。

写楽の時代から、海外で評価され、初めて自国の文化水準の高さを再認識するというのが日本人の常ですが、日本酒がそうなるのも、そんなに先のことではないかもしれません。

これって、けっこうもったいない話だと思いませんか?

今まで居酒屋で、メニューを眺めながらも日本酒には目もくれなかった人も、是非一度、酎ハイのおかわりの合間に日本酒を一杯はさんでみてください。ひょっとしたら、これまでの“飲まず嫌い”を後悔する出会いがあるかもしれません。

 

 

 

贈り物に最適な日本酒

お世話になった方や、大切なお付き合いがある方に、お酒でも贈ろうかと考えたとき、あなたなら何を選びますか?

まずは”ビールの詰め合わせ”でも、と考えるのが無難なところかも知れません。ビールは相手の好みもわかりやすいし、お酒好きならあって困ることもありません。

しかし、その反面、どこにでもあるものですから、贈った人の顔が浮かびにくいという弱点もあります。お付き合いが広い方であるならなおさらです。せっかく贈るなら、相手の記憶に残るような印象的なものを贈答品に選びたい。

そうお考えの方、日本酒を選択肢の一つに加えてはいかがでしょうか。

日本酒好きの方に、美味しいと評判の有名銘柄を贈るのは勿論ですが、日本酒には、贈る側の思いを込められるさまざまな要件を含んだアイテムが、これ以上ないほど揃っています。

例えば生産地。日本酒は全国いたるところで造られており、どこで生まれても必ずといっていいほどその土地を代表する地酒が存在します。もし自分の出生地の、懐かしい響きをもった銘柄の日本酒を贈られたら、とても印象的に感じるでしょう。

そしてもう一つ、銘柄があります。言霊の国である日本には、単語ひとつにも思いを込める文化があります。例えば静岡県には「開運」((株)土居酒造場)という銘柄の地酒があります。その銘柄のとおり、地元では祝い事に使われることが多いそうです。富山県には「満寿泉」((株)桝田酒造店)という銘柄の日本酒があり、歳祝いの贈答にはぴったりといえます。その外にも「開華」(栃木県・第一酒造(株))や、「千代むすび」(鳥取県・千代むすび酒造(株))など、そのときどきのシュチエーションに合わせたアイテムがてんこ盛りといえます。

昔であれば、全国にある珍しい地酒などなかなか手に入るものではありませんでしたが、現在は一部限定品を除き、ネットを通じて大抵のものは入手可能です。これを使わない手はないでしょう。しかも、ほとんどのネットショップでは包装サービスまで行っております。

大切な方への贈り物に、あなたの思いが一目で伝わる日本酒などいかがですか。