麦焼酎/大分県・四ツ谷酒造

しょうちゅうやかねはち

焼酎屋兼八

麦焼酎 焼酎屋兼八

麦の香ばしさを追求した創業者の名を冠した自信作

創業は1919(大正8)年、初代・四ツ谷兼八はもともと魚市場を営んでいたが、九州各地に商いを広げるうちにそれぞれの土地で飲んだ焼酎の味が忘れられず、自ら旨い焼酎を造りたいという思いにかられ四ツ谷酒造場を設立したといわれている。蔵がある宇佐市は、大分県の北部・国東半島のつけ根に位置する。市内には、全国に約4万社八幡宮の総本宮・宇佐神宮があるほか、「九州自然動物公園」や「東権屋の滝」といった観光地をもつ県内でも有数の観光都市である。現在の四ツ谷酒造場は、4代目・四ツ谷芳文氏と5代目岳昭氏により、代々受け継がれてきた伝統の技で焼酎造りを行っているが、人気銘柄となった『兼八』は5代目の手によるもの。

大手家電メーカーのシステムエンジニアをしていた岳昭氏が、家業の焼酎造りに携わるようになったのは29歳の時。独学で醸造理論を学びながら、父・芳文氏を師匠に焼酎造りのイロハを体で覚え、理系の特性をもって全ての工程の時間を秒単位で計り、データ化していった。そんな岳昭氏が蔵に入りまず疑問に感じたのは、なぜどの蔵も同じような味わいの焼酎を造るのかということだった。システムエンジニアという仕事柄、海外でさまざまなタイプのお酒を飲む機会に恵まれていた岳昭氏にとって、驚きであると同時に危機感を引き起こさせる要因にもなった。時代は焼酎ブームとはいえ、売れ筋は大手が造るスッキリとしたクセのない味わいのものばかりで、小さな蔵であってもその方向性に変わりはなかった。味も価格も同じなら、知名度・宣伝力に勝る大手にとても勝てない。

『兼八』は、試行錯誤の末にたどり着いた、香ばしさに重点をおいた複雑で深みのある味わいの麦焼酎。全ての人に美味しいと言われるには、欠点を隠し無個性に徹しなければならない。『兼八』はあえてその点を意識せずに、長所を伸ばすことを重視した。「1000人に1人が好きと思ってくれたらいい」が、『兼八』のコンセプト。発売当初は地元でも異端とされながらも後押ししてくれる酒屋もあり、関西方面からじわじわと売上げが上がるとメディアにも取り上げられ評判となった。

『焼酎屋兼八』は、焼酎の原料としては扱いが難しいはだか麦を100%使用し、原料の味わいが色濃く残る常圧蒸留で麦の香ばしさを特徴的に引き出している。日経新聞の専門家が薦める焼酎ランキングで10位を獲得。ロックかお湯割りがお勧め。

 

data

製造元:四ツ谷酒造有限会社

住所:大分県伊佐市大字長洲4130

TEL:0978-38-0148

URLhttp://www.shochuya.com/ (直接注文不可)

創業年:1919(大正8)年

原料:はだか麦、はだか麦麹(白)

蒸留方式:常圧

アルコール度数:25%

容量:720㎖、1800㎖