その他のスピリッツ

世界の蒸留酒

スピリッツとは世界的には蒸留酒全般を指し、焼酎やウイスキー、ブランデーも含まれます。しかし日本では、酒税法によって酒類は細かく分類されているため、焼酎やウイスキー以外の蒸留酒や、蒸留酒をウーロン茶などの水でないもので割った飲料(ウーロンハイなど)のことをいいます。

スピリッツ(蒸留酒)は中世の頃、錬金術師たちによって考案され、アクア・ヴィッテ(生命の水:Aqua Vitae)と名付けられてその醸造技術は世界中に広まり、その土地土地で収穫される穀物や果実などを原料にして蒸留酒はつくられるようになりました。

蒸留酒のバリエーションは豊富で、麦や米、トウモロコシなどの穀物は勿論のこと、テキーラは球茎、ラムは黒糖、日本の焼酎にいたっては芋、蕎麦、ゴマ、人参、シソなどからもつくられています。

世界的に有名なスピリッツとしては、ジン、ウォッカ、ライム、テキーラなどがあります。これらはロックやストレートで飲まれることもありますが、そのほとんどはカクテルとして飲まれています。

カクテルは、ベースとなる酒に何か材料を混ぜ合わせて作るミックスドリンクのことで、そういった定義からするとソーダ割りや水割りもカクテルの一種といえます。その組み合わせの数からすると、存在するカクテルの種類は天文学的数字になるといえます。

カクテルの歴史は古く、紀元前1750年頃にはシュメール人がビールに薬草を入れたり、水で割ったりして飲んでいたのが起源とされます。当時はまだ麦芽やパンを原料に、アルコール発酵させた程度の代物で、ホップなどもまだなく当然冷蔵設備など存在しませんでしたので、味の悪いビールを何とか飲めるようにしたものといえます。

その後、15世紀に錬金術がリキュールを誕生させ、長らくストレートで飲まれていましたが、18世紀になるとカクテルに使われるようになりました。お酒の歴史に一大革命をもたらした、人工製氷機が1870年にドイツ人によって発明されると、カクテルのバリエーションは増え、シェークやステアなどの技術が誕生したのもこの頃になります。

1920年に、アメリカで施行された”天下の悪法”と呼ばれた禁酒法は、別の意味でカクテルの発展に寄与しました。酒を飲んでいることがバレないよう、人々は強い酒をジュースで割って飲むようになったのです。さらに禁酒法により職を失ったバーテンダーたちが海を渡り、ヨーロッパ各地にカクテルを広める役割を担うことになりました。

このカテゴリーでは、カクテルに使われるスピリッツやリキュールなどを取り上げ、紹介したいと思います。