アイリッシュウイスキーのこと

ウイスキー発祥の地

グレート・ブリテン島の西側に位置し、現在は南のアイルランド共和国と、イギリス領の北アイルランドに分かれるアイルランド島。この島全体で造られるのがアイリッシュウイスキーです。

この島によるウイスキーの醸造は歴史的には古いのですが、現在は全島に4箇所の蒸留所を持つに過ぎません。アイリッシュウイスキーの特徴は、一般的には大型の単式蒸留器による蒸留で3回行われることです。

原料は未発芽の大麦が主体で、小麦、ライ麦などの糖化のための大麦麦芽が使われます。スコッチ・ウイスキーとの大きな違いは、ピートを炊き込まないことです。

蒸留はアルコール度数平均85度と高濃度のため、雑実が少なく、スコッチより軽く飲みやすくなっています。反面、大麦を主体とした穀物の香りが豊かであるのも特徴です。この製法による原酒は、アイリッシュ・ストレート・ウイスキーと呼ばれ、そのままヴァッティング(ブレンド)して商品化することもありますが、現在ではトウモロコシを主な原料としたグレーン・ウイスキーをブレンドすることが多くなっています。

一般的に、このようなウイスキーがアイリッシュウイスキーと呼ばれています。原酒も軽く飲みやすいですが、よりすっきりとした味わいのウイスキーとなります。最近では、2回蒸留でピートを炊いた麦芽を使ってみたり、様々な種類の穀物を使ったグレーン・ウイスキーをブレンドしてみたりと、実験的な試みも行われています。

 

 

 

アイリッシュウイスキーの種類

アイリッシュ・ストレート・ウイスキー

大麦麦芽、小麦、ライ麦などを原料として、基本的には単式蒸留器の3回蒸留で、3年以上熟成させたもの。穀物の香りが豊かで、スコッチに較べクセがなく、軽くなめらかな舌触り。その多くはブレンデッドの原酒となる。

 

アイリッシュウイスキー(ブレンデッド)

アイリッシュ・ストレート・ウイスキーを原酒として、グレーン・ウイスキーをブレンドしたもの。より軽く、スッキリとした味わいで、アイリッシュウイスキーの主流は現在この形となっている。