ウイスキーの飲み方

ウイスキーを愉しむということ

『サントリーウイスキー角瓶』が、ハイボールという飲み方でブレイクしたように、ウイスキーの飲み方にもバリエーションがあり、色んな楽しみ方ができるお酒です。種類としては多くありませんがご紹介します。

ストレート ―Straigt―

カリラ12年/画像小

なぜストレートで飲むのかといえば、ウイスキー本来の味わいをそのままじっくり味わいたいからですね。ゆっくりと口に含み、舌と喉でしっかりと味わいたいもの。香りは冷やしてしまうと余り感じられなくなってしまいます。常温で空気に触れることにより開いてくるものなのです。グラスの上に香りが広がるように小振りのグラスに1/3~1/4程度注ぎます。ここからさきは、お好きなように飲んでいただければいいのですが、どうしても舌や喉にはストレートは刺激が強いもの。冷たいミネラルウォーター(チェイサー)を用意して、交互に飲むのがベストでしょう。

 

オン・ザ・ロックス ―On the Rocks―

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氷を岩に見立てて、オン・ジ・アイセズ(氷の上に)とは言わずに“岩の上に”という。洒落た表現ですが、いつからこのような表現になったかというと20世紀初頭のアメリカから。アメリカのスラングでは、ダイヤモンドをロックと言っていました。氷を入れるウイスキーの飲み方も、始めのうちはオン・ジ・アイセズか、オン・アイス・キューブスと評していましたが、グラスに浮かぶ氷の輝きがダイヤモンドを連想させたことから、いつの頃からかオン・ザ・ロックスという表現が生まれてきたそうです。そのためオン・ザ・ロックスでウイスキーを飲むときは、グラスに氷を先に入れます。なぜなら注いだウイスキーに氷を入れたのではウイスキー・アンダー・ザ・ロックになってしまうからです。ロックグラスに大振りなかち割り氷をいれ、その上からウイスキーを注ぎ、かるくステアしたなら出来上がり。ブレンデットなどをゆっくり味わいたいときにはおススメです。この場合、こだわりたいのは氷です。やはり美味しい水でつくられていることと、すぐに溶けてしまっては味もダレてしまうので、固くて大きめで角の少ないものがベストとなります。

 

トワイス・アップ ―Twice Up―

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グラスに注いだウイスキーを同量の常温水で割ったものをいいます(バーテンダーによっては冷えた水を使う場合もあります)。この飲み方、ストレートより香りが開いてくるのでプロのブレンダーなどはこうしてティスティングするのだそうです。それに氷を使っていないので、お酒も水っぽくならないという点で、ゆっくり味わうことができます。ストレートもいいけれど、舌と喉がヒリヒリして困る、でもウイスキーの香りは楽しみたい、という方にはおススメです。ベーシック中のベーシック。

 

ウイスキー・ソーダ(ハイボール) ―Whisky&Soda―

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ハイ・ボールにはタンブラーを使い、そこに大ぶりな氷をたっぷり入れ、ウイスキーを1/3ほど注ぎます。そこにウイスキーの倍量ぐらいのソーダを入れ、ステアは炭酸が逃げてしまわないように軽く、最小限に。好みによってレモンを添えたり、ペリエで割っても美味しくいただけます。ところでウイスキーをソーダで割ったものをなぜ「ハイボール」というのか、それには諸説あります。その中にタンブラーが関係しているものもあります。
ボールというのはタンブラーを指すスラングで、丈の高いタンブラーをハイ・ボール、低いロック・グラスのようなものをロー・ボールという説。それから、グラスを握る手が野球のボールを握る形にそっくりではないかという説など、1984年刊行の、『ニュー・インタナショナル・バーテンダース・ガイド』に掲載されましたが、決定的なものがないというのが実際のところのようです。

 

ミスト・スタイル ―Mist Style―

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夏の暑い盛りに、ちょっと大き目のタンブラーにクラッシュアイスを多めに入れ、好きなウイスキーを1割ほど。そこにレモン風味の炭酸水を注ぎ、マドラーでさっとかきまぜて出来上がり。まだ表面でパチパチと炭酸が跳ねている状態のハイボールを、ゴクゴクっと飲んだときの爽快感は決してビールに引けをとりません。ぜひ一度トライしてみてはいかがでしょうか。

 

水割り ―Mizuwari―

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国際線の機内サービスで、「ウイスキー・アンド・ウオーター」などと言わなくても、「ミズワリ」でほとんど通用するほど名が通った飲み方です。実は水割りという飲み方は日本発といわれています。それでは外国では皆ストレートかロックしかないのかといえばそうではありません。ハーフ・ロックという飲み方があります。これはオン・ザ・ロックスにウイスキーと同量のミネラル・ウオーターを注いだものをいいます。言い換えれば、トワイス・アップに氷を入れたものともいえますね。さて水割りといえばタンブラーに氷を入れ、グラスの1/3ほどウイスキーを注ぐ。本来ならここでグラスを掻き混ぜ、溶けた氷の分だけさらに氷を足します。そこによく冷えたミネラル・ウオーターをウイスキーの倍量ぐらい入れステアしたら出来上がりです。

 

 

 

水割りに合うミネラルウォーター

水割り、チェイサー、トワイスアップに使用するミネラルウォーターを選ぶ際、硬度の高い水はお勧めしない。硬度の高い水は、口中に硬さが付加されたり、ウイスキーの味わいを変化させたりしててしまう。スコッチ・ウイスキーなどは、生産地と同じ水が合うとされるが、スコットランドの「ハイランドスプリング」などが有名。性質は中硬水で、塩分が少なく、ミネラル分のバランスがよい。日本ならばサントリーの「南アルプスの天然水」などであれば間違いない。

ハイランドスプリング

ハイランドスプリング社は、1979年に創業し1993年にはイギリスで最も消費されているポピュラーなミネラルウォーター。源泉は、スコットランドのブラックフォード村のオーキルの丘から湧き出る天然水。オーキル丘一帯は、赤い砂岩と玄武岩からなり、流れ落ちる雨水が自然に濾過される。濾過された雨水は、岩層を通り抜ける前に天然のミネラル分を含み、30年の時を経て水源にたどり着く。

 

南アルプスの天然水

南アルプスの山々に育まれた地下天然水を直接採取している。ボトリングするまで一度も空気に触れることのないナチュラルミネラルウォーター。硬度約30のすっきりとキレのいい味わい。