アイリッシュ

Jameson

ジェムソン スタンダード

ジェムソン スタンダード

アイリッシュウイスキーのベストセラー・ブランド

今では、スコッチウイスキーから遅れをとっている形のアイリッシュウイスキーだが、かつてはウイスキー生産量で世界のトップだった時代もある。18世紀頃、現在の首都ダブリンでは4つの大規模蒸留所を中心に、多くの蒸留所が個性的なウイスキーを競い合うように造っていた。

1780年創立の、ボウ・ストリート蒸留所も「ダブリンのビッグ4」と呼ばれた大規模蒸留所の中のひとつでした。スコットランド生まれのジョン・ジェムソンが、妻の実家であるアイルランドへ渡り、この蒸留所の経営にかかわることにより「ジェムソン」という銘柄が誕生しました。

この頃のアイリッシュウイスキーは、3回蒸留が全盛でした。その時代に、モルトと未発芽大麦を単式蒸留器で初留と再留の2回蒸留により、重厚で香味豊かなウイスキーを造り、1880年代には年間450万リットルを生産するまでになり、アイルランドのみならず世界的な人気を博します。

ラベルの中央に描かれている紋章に注目すると、その上部には帆船が描かれています。これはジェムソン家の先祖が海賊と戦い、見事に勝利した証としてスコットランド王より授かったものといわれます。その下には”SINEMETU”と書かれてあり、ラテン語で「我に恐れるものなし」という勇者の言葉ということです。

その後、主要な輸出先であったアメリカが禁酒法の時代に入ったことや、アイルランドがイギリスから独立したこと、さらに第二次世界大戦などが影響し、隆盛を誇ったアイリッシュウイスキーも下降線をたどってゆきました。ビッグ4をはじめとして次々と操業を停止。

1966年に、コーク・ディスティラリーズ・カンパニーなどと合併し、アイリッシュ・ディスティラーズ・カンパニー(IDU)となると、200年近く続いたダブリンのボウ・ストリート蒸留所は閉鎖、コーク市のミドルトン蒸留所に設備を集約させました。75年には、新ミドルトン蒸留所が竣工し、「ジェムソン」は全量をここで製造することになりました。

ここで「ジェムソン」はスタイルを一変させます。かつての重厚な酒質とは違い、密閉炉でじっくり乾燥させたノンピートの麦芽を原料とし、アイリッシュウイスキー伝統の大きなポットスチルを用いた3回蒸留に切り替えました。

こうしてできた原酒をオーク樽で熟成、グレーン原酒を混ぜ合わせたアイリッシュブレンデッドは、クセがなく、繊細かつまろやかな味わいとなり、スムースでとても飲みやすいウイスキーとなりました。

『ジェムソン スタンダード』は、洗練された心地よい喉越しの、いわゆるジェムソンの入門編。ライトボディで上品な果実や若草、穀物、ハーブ、ファッジなどの香り。ややナッティで、バニラやオレンジピールのフレーバーも感じられ、軽やかでドライな余韻が残り、後口もスムース。水割りやロックでも楽しめるが、知っておいて欲しいのが、代表的カクテル「ジェムソン ジンジャー&ライム」。

作り方はいたって簡単で、ジェムソンとジンジャーエールを1対3で割り、最後にライムを搾るだけ。とても爽やかな飲み口で、暑い夏にはお勧めの一杯。

 

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所有者:ジョン・ジェムソン&サン社

生産地:Midleton,county Cork(アイルランド)

URLhttp://www.jamesonwhiskey.com/jp

創業年:1780年

アルコール度数:40度

容量:700ml