アイリッシュ

Tullamore Dew

タラモア・デュー12年

タラモア・デュー12年

アイリッシュウイスキー初心者におすすめ

“タラモア”とは、アイルランド中部、タブリンから西方に80㎞ほどにある町の名前で、1829年、地元の名士であるマイケル・モロイ氏によってタラモア蒸溜所は創設、その町の名を冠したウイスキーが発売された。その後、甥のバーナード・ダリー氏に引き継がれるが、その息子である3代目キャプテン・ダリー氏は事業に関心がなく、そのため、15歳で蒸留所に入った叩き上げの技師、ダニエル・E・ウイリアムス氏の手により蒸留所は継続される。

そこで製品化されたのが「タラモア・デュー」だった。「D.E.W」とは「露」という意味だが、それとともに「Daniel E.Williams」という彼の名のイニシャルでもある。「Give every man his Dew(すべての男にタラモアの露を)」とは、「タラモア・デュー」が発売されたときに宣伝に使われたコピーである。「タラモア・デュー」はアイルランドで売れに売れ、蒸留所は大きく飛躍する。

ところが20世紀に入ると、世界大戦や禁酒法の影響を受け、蒸溜所は1954年に閉鎖されてしまう。ミドルトン蒸溜所にブランド権が移ると、シングルポットスチルウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたアイリッシュブレンデッドとして生産が続けられた。2010年からは、スコットランドのウィリアム・グラント&サンズ社がタラモアデューのブランド権を買い取り、2014年、タラモアの町から3㎞ほど離れたところに新たなタラモア蒸留所を建設。元々あったタラモア蒸留所の建物はほとんど取り壊されたが熟成庫は博物館を兼ねたビジターセンターに様変わりし、多くの観光客を呼んでいる。

スタンダード品は創業当時から変わらないライト&スムーズな飲み口で、根強いファンが多く、現在、ジェムソンに次ぐ出荷量を誇る。ノンピートなので、大麦そのもののナチュラルなフレーバーが楽しめる。

『タラモア・デュー12年』は、バーボン樽とシェリー樽で12~15年熟成させた原酒をバランスよくブレンドしたもの。複雑な香りと、アイリッシュウイスキーの特徴であるまろやかさはそのままで、良質なシェリーの甘みを持ったコクのあるリッチボディに仕上がっている。余韻も長く、アイリッシュウイスキー初心者におすすめの逸品。

 

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所有者:ウィリアム・グラント&サンズ社

生産地:Midleton,county Cork

URLhttps://www.tullamoredew.com/

創業年:1829年

アルコール度数:40度

容量: 700ml